彩実験室

地デジを録画してtsファイルが作成できたら、これをエンコードして、iPadやAndroidで見られるようにします。サイズも小さくなって、外に持ち出すのが非常に楽になります。

このエンコードを行うには、色々なプログラムを持ってこなくてはいけません。軸となるのはffmpegとMP4Boxですが、これだけで何とかしようとすると音がズレたり、機種によって再生出来ないものが出来上がったりと、色々な試行錯誤が必要でした。結果として、下のような方式にたどり着きました。正解は１つではないです。もっと良い方法はあると思います。大雑把な性格ゆえ、ここまで出来れば満足かなと思っています。

まず、必要なライブラリを集めます。faad, faac, libx264が必要です。yumに無いので、自分で構築する必要があります。
■faad

# wget http://downloads.sourceforge.net/faac/faad2-2.7.tar.bz2
# tar jxvf faad2-2.7.tar.bz2
# cd faad2-2.7

# ./configure
# make
# make install

■faac

# wget http://downloads.sourceforge.net/faac/faac-1.28.tar.bz2
# tar jxvf faac-1.28.tar.bz2
# cd faac-1.28

# ./configure --without-mp4v2 # mp4v2でどうもエラーが出る。使わないので除く
# make
# make install

■libx264

# libx264 は yasm を使うので、まず yasm を落としてきてインストールする
#
# wget http://www.tortall.net/projects/yasm/releases/yasm-1.2.0.tar.gz
# tar zxvf yasm-1.2.0.tar.gz
# cd yasm-1.2.0
# ./configure
# make
# make install

# libx264 の構築
#
# wget ftp://ftp.videolan.org/pub/x264/snapshots/last_x264.tar.bz2
# tar jxvf last_x264.tar.bz2
# cd x264-snapshot-20120426-2245

# ./configure --enable-static --enable-pic --enable-shared
# make
# make install

ライブラリが揃ったところで、「ldconfig /usr/local/lib」をやっておきましょう。また、 /etc/ld.so.conf.d/local_lib.conf を作成しておき、起動時に /usr/local/lib の中身を有効にしておきます。

echo "/usr/local/lib" > /etc/ld.so.conf.d/local_lib.conf

次に、ffmpeg, MP4Box, mplayer, NeroAAC を入れます。
■ffmpeg

# wget http://ffmpeg.org/releases/ffmpeg-0.10.2.tar.bz2
# tar jxvf ffmpeg-0.10.2.tar.bz2
# cd ffmpeg-0.10.2

# ./configure --enable-static --enable-pic --enable-shared --enable-libx264 --enable-libfaac --enable-gpl --enable-nonfree --enable-pthreads
# make
# make install

■mplayer

# wget ftp://ftp.mplayerhq.hu/MPlayer/releases/mplayer-export-snapshot.tar.bz2
# tar jxvf mplayer-export-snapshot.tar.bz2
# cd mplayer-export-2012-04-27

# ./configure
# make
# make install

■MP4Box

# svn co https://gpac.svn.sourceforge.net/svnroot/gpac/trunk/gpac gpac
# cd gpac

# ./configure
# make
# make install

■NeroAAC -- ここからダウンロードしてください。中にlinux版バイナリが入っています

# ライブラリが足りないので入れる
# yum -y install ld-linux.so.2
# yum -y install libstdc++.so.6

# cp neroAac* /usr/local/bin

ここまでくれば、基本的なエンコード環境は整いました。あとは以前のffmpegのバージョンで存在したプリセットが無くなっていたので、これを追加したぐらいです。

# /usr/local/share/ffmpeg/libx264-hq.ffpreset
coder=1
flags=+loop
cmp=+chroma
partitions=+parti8x8+parti4x4+partp8x8+partb8x8
me_method=umh
subq=8
me_range=16
g=250
keyint_min=25
sc_threshold=40
i_qfactor=0.71
b_strategy=2
qcomp=0.6
qmin=10
qmax=51
qdiff=4
bf=3
refs=4
directpred=3
trellis=1
flags2=+wpred+mixed_refs+dct8x8+fastpskip
wpredp=2

これでエンコードする環境は整いました。
実際のエンコード内容は以下のエントリを参考にしてください。

Ivy Bridgeで動画エンコード１
Ivy Bridgeで動画エンコード２

KEYWORD:
ホームサーバー TS録画 Linux ffmpeg

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名前: sai
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生年: 1976年
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さすらいのガジェット好き。小さくて高性能なもの大好き。思いついたらやってみるのが大事。

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